本書は、社会情勢の進展を背景として、気象情報そのもの、その利用価値への認識の高まり、ナレッジ・マネジメント(知識管理・知識経営)の質的向上、それに伴うビジネスとしての気象情報サービスのマーケットの拡大、他方300億円ぐらいといわれる、限られた大きさのパイをめぐる気象情報サービスのビジネス展開、比較的短寿命の商品が多いので3年ぐらい、場合によってはもっと短い期間にコンテンツの付加価値を更新しなければ競争に勝てないともいわれる現状をみつめ、こうした気象情報サービスをめぐるホットな最前線の状況をレポートし、分析しようとするものである。そのことによって、気象情報の提供サービスと利用技術の両方のビジネスモデルが浮かび上がるように努めた。さらに、気象情報への関心度やマーケットの調査を行ない、それらを参照しつつ、気象情報とそのマーケティングについて考察する。また、気象情報が企業活動に活用される状況を考察している。こうした調査・分析・考察と海外事情も視野に入れて、これからの気象情報サービスのあり方を検討している。
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