情報技術分野でモデル化がこれまでになく重要性を持ちはじめました。ネットワークの普及による国や地域を超えた企業間ビジネス連携が加速されていることに起因しているようです。モデリング技術は、異なる企業あるいは分野の間で、ビジネスの概念や意味を共有するために不可欠であるだけでなく、ビジネスの変化をとらえて、迅速なソフトウェア構築や変更を可能とする「モデルベース開発技術」の中核ともなっています。UMLは、そのような背景から、国際的に通用するモデル化言語として標準化されたものであり、情報技術に携わる世界中の技術者に広く利用されています。本書は、UMLの知識やモデル化技術を習得する上で格好の図書であります。著者の長年にわたる技術開発とコンサルテーションの経験およびそれらに裏付けされた洞察力に基づいた内容展開となっているからです。
「BOOKデータベース」より