インターネット、とりわけWWWの登場は、我々ひとりひとりに、自分自身の手による情報発信を可能とした。そのメリット・デメリットはともかく、情報の流れ方に新しい展開が生じたのは確かである。発信者にとってのウェブページ作りの容易さと、利用者にとってのウェブブラウザの取り扱いやすさとがこの状況をもたらしたといえるだろう。本書は、「文科系のための情報発信リテラシー」とタイトルにあるとおり、そうした現状において、すでに情報リテラシーをひととおり身につけた文科系の人が、もう一歩高度な情報発信をしていくうえで必要となるリテラシー、すなわち「情報発信リテラシー」を身につけてもらうことを目的としている。
「BOOKデータベース」より