今日、保護者による乳幼児への虐待や保護者自身の育児ノイローゼ、さらに保護者自身の成長期におけるいじめの影響からくる養育困難といった、乳幼児の健全育成に妨げとなる社会的な状況が問題となっている。そのような事態を受け、平成13年9月7日に指定保育士養成施設の修業教科目および単位数、ならびに履修方法の改訂が行われ、保育士養成校の必修科目に「家族援助論(講義)」が入った。本書は保育士を目指して「家族援助論」を学ぶ学生のために企画されたテキストであるが、広く保育者として活躍している方々や子育て支援に役立ちたいと考えている方々にも、学びの一助になれるよう書かれている。
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