菊池秀明 著
差別のなかで病に倒れ、「自分はエホバから使命を受けた」と確信した洪秀全、そして「彼こそは天下万国の真の主」だとお告げをくだしたシャーマンたち。下層民衆を中心に、ヨーロッパ世界の精神的背景と向かいあった太平天国の異文化受容は、日本の近代とはまったく異なる「アジアの近代」を開示している。それは現在なお宗教、民族の違いによる対立と抗争に苦しむ私たちに、異文化を理解することの重要性と難しさを教えてくれるに違いない。
「BOOKデータベース」より
[目次]
情報を取得できませんでした。
件が連想されています
ページトップへ