本書は、高齢者のターミナルケア、特に在宅のターミナルケアを課題とし、実際に終末期の訪問診療にあたっている医師、ターミナルケアを扱って来た訪問看護ステーションの看護職や、相談事業を行って来た方など、優れた実践をされている人の報告を紹介するとともに、全体的な背景や考え方、実態と課題をまとめたものである。できれば、在宅で終末期を、穏やかに、いわば凝縮された尊い時間を有意味に過ごしうるような、質の高い終末期にある高齢者の支援を、全国的な社会システムとして、実現、運営出来るような条件を明らかにするものである。
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