気管支喘息そのものの多くは死に至る病ではない。本人が自覚し、また治療が正しくおこなわれれば健常人とほとんどかわらない人生を送ることが可能になってきた。この点では喘息のQOLは一般的には高いといえる。しかし、QOLをさらに高めることは大切であり、今後の課題である。環境整備や空気清浄器や特殊寝具の解説もQOLの向上をめざしたものである。一方、QOLと不離不分の関係にあるのが、IC(Infomed Consent)である。患者や家族に病状を説明し、患者・家族の了解のもとに医療をおこなうことが今後は必須となるであろう。本書は、これらの事柄や方法について、いかに配慮し、いかに向上されるかなどを解説したものである。
「BOOKデータベース」より