わが国では昭和30年代より痛風・高尿酸血症が増加してきた。日本民族では腎臓から尿酸を排泄する能力が低い人が多いことと、食事の欧米化とアルコール飲料の摂取増加によるものと考えられる。痛風・高尿酸血症の発症する機序などはかなり解明され、診断も極めて容易である。また、すぐれた治療薬も開発されており、適切な治療がなされれば健康人とまったく同様の生活が可能で、予後も良好である。しかしながら、尿酸の体内における役割など、解明されるべき課題も多い。第2版では、実地診療に携わる医師にとって参考となるように最新の知見についても解説し、文献を掲載した。
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