本書で取り上げているポリマー系ナノコンポジットとは、ナノメーターレベルの超微粒子がポリマー中に分散している材料のことである。ナノコンポジット化により、各種の機械的・熱的性質や機能的性質が画期的に向上する。しかも、既存の材料を使用し、既存の方法を組み合わせて、製造し得るという点に工業的に大きな意味がある。本書は、導入期に入り、今後の急速な成長を予感させるこのポリマー系ナノコンポジットの基礎から最近の動向までをまとめた。ポリマー系ナノコンポジットについての、わが国初の成書である。
「BOOKデータベース」より