ブライアン・アップルヤード 著 ; 山下篤子 訳
「悪い」素因をもった人間を抹殺しようとしたナチの優生政策は邪悪なものだった、と誰もが思う。しかし、急発展する現在の遺伝学が行きつく先も、結局同じだ、と著者は言う。かつて強制的に行われた選別が、自由市場のもとで行われるようになるに過ぎないのだ。病気と犯罪が減ったとしても、人間の平等と個人の絶対性を基本にした近代のモラルは破壊されるだろう。人間「改造」を可能にした科学が生み出す21世紀の悪夢を予見する。
「BOOKデータベース」より
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