金達寿 著
一家離散後、十歳で渡日した著者は、たちまち差別の目に囲まれる。二年間だけ通った昼間の小学校では危く「金山忠太郎」にならずにすむが、職を転々とする間、この名前はついてまわる。念願の学生となり創作に取組む時、著者の「総主題」は定まっていた。肉親への思い、友情、そして恋愛も、差別との対峙と深く関わる。ユーモアを湛えた悠揚迫らぬ筆で描かれたこの半生記は、在日朝鮮人の苦闘の根を照し出してあますところがない。
「BOOKデータベース」より
[目次]
情報を取得できませんでした。
件が連想されています
ページトップへ