膨大な時間と費用を要する下水道事業はなぜ改められないのか。本書は既存の計画内容や統計資料を分析して赤字の原因や下水道行政の実態にせまり、汚水を発生源のすぐ近くで処理することの大切さを強調する。また、川や湖の汚れを減らしていくための実例として、琵琶湖をフィールドに、"琶琵湖汚染半減作戦"を提案する。今や合併処理浄化槽など下水道以外の汚水処理方式が積極的に評価される時代になった。著者は、水質・建設費・建設期間・維持管理費・住民自治などをもとに、地域の状況に合った水処理システムを住民がどのように選んだらよいか、豊富な事例を上げて検討している。
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