本書は「Q&AによるわかりやすいMRI」として臨床画像に1995年から連載してきたものを1冊にまとめたものである。連載を始めた頃からすでに4年近くが経過したが、この期間中にもMR技術は進歩を続けている。撮像時間は顕著に短縮し、呼吸停止下の撮像も可能になり、また空間分解能もかなり改善され、さらに特殊な撮像法も開発された。まさに、MRIとCTとは互いに技術のしのぎ合いを絶えず演じてきたが、このMR技術の継続的な進歩は、MRIの臨床適用の幅を益々広いものにしつつある。絶えず進歩を続けるMR技術を考慮して、筆者の先生方には連載してきた原稿に多少手を加えていただきupdateなものにし、また1冊の本としてまとまりをもたせるために新しく項目立てをした。
「BOOKデータベース」より