本書は、筆者がこれまでに地理教育について考え、さまざまな形で発表してきたものを、地理教育を学とする方策を探るということを柱に、不足するところを加筆し、考え直すべきところに手を入れ、まとめ直したものである。同時に、本書には、学生の地理教育のための入門書としての役も担わせたかった。それは、地理教師を目指す学生の皆さんに、地理教育は地理学の単なる薄墨ではなく、それ自身が大きな研究課題であり、学とすることもできることを知ってもらいたいからであり、ともに学を目指してもらいたいからである。
「BOOKデータベース」より