本書は、地方工業都市の内発型発展の視点から、愛媛県内の主要な地方工業都市を分析し、地方工業都市の内発型発展の可能性と、それを促進するための地域産業政策のあり方を考察しようとしたものである。内発型発展をした工業都市だけでなく、タイプの異なる5つの地方工業都市を分析対象とし、それらが、産業構造の転換や日本経済の国際化のインパクトをどのように受けているのか、また、地方工業都市の内発型発展の潜在的可能性がどのように形成されているのか、国際化時代に地方工業都市が内発型で持続的に発展するにはどのような地域産業政策を構築しなければならないのか、実証的分析を通して考察。また、地域レベルのマクロな分析だけでなく、個別企業レベルまで下降して分析、地方工業都市の内発型発展における地域固有のノーハウ(知的資産)の意義を考察した。
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