本書は、資本会計から始めて資産会計、負債会計、収益会計、費用会計の順で記述されている。資本会計以外の会計は、その展開部分でしかない、と考えられているので、その展開は、資本の増分としての利益への資産・負債からのアプローチとなる。この資産・負債アプローチに対して、収益会計・費用会計から始めるとなると、収益・費用アプローチをとったことになる。本書は、財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則(通称、財務諸表規則)をベースにしている。しかし、従来の類書にはない思い切った試みもしている。理論の分野では、大幅な記述の簡略化を行い、さらに、条文参照の分野では、但し書きや項を省略することにした。
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