本書は、アメリカのケースマネージメントと社会福祉に関する珠玉の論文をステファン・ローズが編集した本の全訳である。ケースマネージメントはアメリカで注目を集め、70年代後半から、福祉・精神保健・保健医療領域で幅広く取り組まれているが、実践を通して確認された貢献と問題点を、20の論文が明らかにしている。特に全米ソーシャルワーカー協会やアメリカ病院協会がケースマネージメントを今どう評価し活用しているかを自ら発表した章があり、日本の今後を見定める指針を提供している。訳出にあたり、わが国が介護保険とケアマネジメントの導入をすすめるいま、本書のもつ重要性を強調する白沢政和論文を巻末に収録する。
「BOOKデータベース」より