本書で紹介されるのは、旧石器時代に、しかも現在よりさらに厳しい気候環境にあった氷河時代に、暗い歴史や想像の歴史とは明らかに異なる、シベリアの厳しい自然にあえて挑戦し、しかも豊かな自然を味方にしてしまった人々の暮らしとその長い歴史である。筆者が、1979年に、数カ月間のソ連滞在を特別に許され、イルクーツク、ノヴォシビルスク、モスクワ、レニングラード(旧)にある大学や研究所を訪ね、その後も幾度か、ソ連・ロシアを訪問する機会に恵まれた際に直接観察することができた資料を基礎にしてまとめたシベリアの旧石器時代に関する研究書である。
「BOOKデータベース」より
博士論文;博士論文
「国立国会図書館デジタルコレクション」より