張競 著
もともと儒学では夫婦の和合は賛美されるが、未婚の男女交際は認められない。結婚も親の取決めによる。この風習は中原の漢民族文芸に影を落とし、長い間、中国には純粋な恋愛小説はなかった。が、度重なる異民族の支配により、「恋」を知った漢民族は、他民族の血と文化を自らに取り入れ、変容させ、新たな活力にしてきた。そしてやがて清代には恋愛小説の大作『紅楼夢』が登場し、人びとを魅了する…。中国史を漢民族の文化の変容の歴史としてとらえ、「恋」という側面からそれを浮き彫りにした意欲作。
「BOOKデータベース」より
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