知的財産の保護に関する法律は、近年の産業構造の変化や先端技術の発展を受けて毎年、法令の改正が行われ、国際的な企業間の競争激化にともない、訴訟などによる権利の防衛もダイナミックな動きを見せている。本書は、知的財産を「市場の秩序維持法」「産業上の創作保護法」「学術文化的な創作保護法」に分類し、おのおのの法領域に属する法と、それをとりまく問題状況全般を平易に叙述する。さらに、各種の条約・協定を中心に国際的な知的財産法をめぐる動きを整理した第7章は文献的価値も有しており、初学者から専門家まで、必携の一冊となっている。
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