現代技術と労働の思想

筆宝康之 [ほか]著

放射能と酸性雨が国境をこえて地球をおおい、フロンガスはオゾン層をこわし、二酸化炭素で地表は温暖化する。これらを排出する産業活動が熱帯雨林をハゲ山にしていく世紀末。乱開発で砂漠化し、スラムに失業流民があふれる第三世界。その資源を浪費する工業先進国では、先端技術が浸透し、生産を拡大するが労働過程が減衰していく現代。それは、技術と労働がいかなる危機と問題を宿す時代なのか。頻発する近年の大事故や「情報都市」の地震災害は何を示すか。いま私たちは「神なき漂流の時代」のただ中にいるのではないか-そうした問いが本書の主題をなしている。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 序論 神なき漂流の時代
  • 第1部 現代技術の性格と行方(工業文明の現在
  • 現代技術の性格
  • 現代技術はどこへ?)
  • 第2部 労働史の展開と労働思想(地球史からみた労働文明
  • 労働・技術の語源と起源説
  • フランス労働思想-中世から近代へ
  • 大循環の経済と労働過程
  • 新技術革新と労働減衰の明暗
  • 展望 世紀末労働思想の基本課題)
  • 第3部 労働/技術の可能性と人間の不可能性(序想 事故と自殺の統計から
  • 労働と知による応戦
  • 死と無知へのもう一つの応戦
  • 断章 人間の不可能性と実験)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 現代技術と労働の思想
著作者等 井野 博満
筆宝 康之
飯島 善太郎
書名ヨミ ゲンダイ ギジュツ ト ロウドウ ノ シソウ
書名別名 漂流の時代を生きるために
シリーズ名 有斐閣双書Gシリーズ
出版元 有斐閣
刊行年月 1990.2
版表示 増補
ページ数 361p
大きさ 19cm
ISBN 464105830X
NCID BA33984962
BN04321737
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全国書誌番号
90025990
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言語 日本語
出版国 日本
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