近代日本言語史再考  5

安田敏朗 著

日本において「国語」はあって当然のようにみなされてきた。しかし、多言語社会日本を考える際には、こうした考え方を相対化し、より柔軟な多言語へのまなざしを見出していく必要がある。つまりは、「国語」からはみえないものへの視線をとりだすことが必要とされる。なにかを「とらえる」ということは、意志的なものであり、みたくないものはみない、みたいものだけをみる、ということだ。本書は、歴史的に「みえない」ものとされた、そして現在も日本社会で「みえない」ものとされていることばたちを念頭におき、「みる」側の構図をえがきだす。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 序章 「国語」からみえるもの/みえないもの
  • 第1章 ことばをどのようにみようとしてきたのか-近代日本における「言語学」の誕生
  • 第2章 「言文一致」がみえなくすること-作文・日記・自伝
  • 第3章 虐殺とことば-関東大震災時朝鮮人虐殺と「一五円五〇銭」をめぐって
  • 第4章 となりの朝鮮文字
  • 第5章 朝鮮人の言語使用はどうみえたか-村上広之の議論を中心に
  • 第6章 「ひとつのことば」への道からみえるもの-斎藤秀一編『文字と言語』をめぐって
  • 第7章 「ことのはのくすし」は何をみていたのか-陸軍軍医監・下瀬謙太郎をめぐって
  • 第8章 漢字廃止論の背景にみえるもの-敗戦直後の労働争議とからめて
  • 第9章 スターリン言語学からみえるもの-民主主義科学者協議会編『言語問題と民族問題』をめぐって
  • 終章 「やさしい日本語」がみおとしているもの

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 近代日本言語史再考
著作者等 安田 敏朗
書名ヨミ キンダイ ニホン ゲンゴシ サイコウ
書名別名 ことばのとらえ方をめぐって

Kindai nihon gengoshi saiko
巻冊次 5
出版元 三元社
刊行年月 2018.1
ページ数 492p
大きさ 19cm
ISBN 978-4-88303-454-3
NCID BB25490498
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全国書誌番号
23013642
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言語 日本語
出版国 日本
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