文学ご馳走帖

野瀬泰申 著

病床で朝から粥や菓子パンを貪り食った正岡子規。旅する際に出迎えを断り、しかし「リンゴ酒と、それから蟹だけは」と所望した太宰治。食堂車のメニューに「『ソップ』(スープ)がない」と興味深げに綴った内田百〓(けん)。作者が意図したか否かは別にして、小説や随筆に描かれる食の風景が、物語の隠れた主役になることもある。本書は作品を手がかりに、江戸、明治、大正、昭和と、日本人の食文化がどう変遷を遂げてきたかを浮き彫りにする。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 紅ショウガの天ぷら-織田作之助『夫婦善哉』
  • 菓子パン-正岡子規『仰臥漫録』
  • お好み焼きの誕生-高見順『如何なる星の下に』
  • すし-志賀直哉『小僧の神様』
  • 牛鍋-夏目漱石『三四郎』
  • 戦時下の食-古川緑波『ロッパの悲食記』
  • ヤミ市-田村泰次郎『肉体の門』
  • 白米と脚気-和田英『富岡日記』
  • 缶詰生産-小林多喜二『蟹工船』
  • 鮫と鱶-内田百〓(けん)『御馳走帖』〔ほか〕

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 文学ご馳走帖
著作者等 野瀬 泰申
書名ヨミ ブンガク ゴチソウチョウ
シリーズ名 幻冬舎新書 の-2-1
出版元 幻冬舎
刊行年月 2016.9
ページ数 198p
大きさ 18cm
ISBN 978-4-344-98431-8
NCID BB22261224
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全国書誌番号
22798610
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言語 日本語
出版国 日本
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