自然を名づける

キャロル・キサク・ヨーン 著 ; 三中信宏, 野中香方子 訳

分類とは、自然の事物に名前をつけることである。アリストテレスからリンネを経て現代にいたる生物分類学は、多様な生物界の全貌を知り尽くすという壮大な目標を掲げて発展してきた。本書は、生物分類学の歴史を平易に語り、人間にとって「分類」とはどういうことかを考察する。分類という行為は、分類者と分類対象とが一体となって構築する「環世界」からなっている。しかし、20世紀後半に発展した科学的分類学は、「魚類は存在しない」などと主張して、ヒトの環世界から乖離してしまった。はたしてそれでいいのだろうか?科学と直感の抗争を描く、面白くて発見に満ちた本。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 「存在しない魚」という奇妙な事例
  • 自然の秩序(若き預言者
  • フジツボの奇跡
  • 底の底には何が見えるか)
  • 直感の輝き(バベルの塔での驚き
  • 赤ちゃんと脳に損傷を負った人々の環世界
  • ウォグの遺産)
  • 科学の重圧(数値による分類
  • よりよい分類は分子から来たる
  • 魚類への挽歌)
  • 直感の復権(奇妙な場所
  • 科学の向こう側にあるもの)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 自然を名づける
著作者等 Yoon, Carol Kaesuk
三中 信宏
野中 香方子
ヨーン キャロル・キサク
書名ヨミ シゼン オ ナズケル : ナゼ セイブツ ブンルイ デワ チョッカン ト カガク ガ ショウトツ スル ノカ
書名別名 NAMING NATURE

なぜ生物分類では直感と科学が衝突するのか
出版元 NTT
刊行年月 2013.9
ページ数 391p
大きさ 20cm
ISBN 978-4-7571-6056-9
NCID BB1333117X
※クリックでCiNii Booksを表示
全国書誌番号
22297214
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
原文言語 英語
出版国 日本
この本を: 
このエントリーをはてなブックマークに追加

このページを印刷

外部サイトで検索

この本と繋がる本を検索

ウィキペディアから連想