田村泰次郎, ゴーゴリ, ハーディ 著 ; 横田瑞穂, 井出弘之 訳
復員後、焼け跡の東京で殺人犯となった戦友は、天城の稜線に姿を消した。元刑事の訪問を機に、「私」は旧友の足どりを追い始めるが…。謎めいた精神の軌跡を描いた田村泰次郎の『男鹿』。大げさな自漫話から、うっかり上客を迎えることになった男の、滑稽な身の処し方(ゴーゴリ『幌馬車』)。豪雨の夜、祝宴が繰りひろげられる家に、招かれざる客が一人、また一人とまぎれこむ。牧羊地の闇にひそむ恐るべき事件(ハーディ『三人の見知らぬ客』)。逃亡者たちが放つ、鮮やかな一瞬の物語。
「BOOKデータベース」より
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