富士正晴 著
昭和二十七年の大晦日、二十一歳で列車に身を投じた伝説の女性作家・久坂葉子。名門家庭の重圧に抗いつつ、敗戦後の自由と倦怠の空気の中で、自らの芸術を追い求め、愛と性に殉じた可憐で強烈な生涯。三人の男性の間で激しく揺れ動く自分を「罪深き女」と断罪し、本当のことのみを書くと、死の当日まで綴った作品を残して逝った、その死に至る過程を、師の温かい眼差しで見事に描破した力作長篇。
「BOOKデータベース」より
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