製品開発では、高度の専門技術の発揮が求められる。この中核技術の発揮のためには、自社で全てまかなう垂直的な統合をする企業形態ばかりでなく、仕入先など周辺の企業を巻き込んだ技術集団による水平的な統合による開発が、より中核技術の発揮に効率的と考えられる。技術の水平的な統合をすすめる上で、有効な一つの手段が連携であると考えられる。この企業間の連携においては、相互信頼の存在と相互信頼の維持が重要な要素を占めていることを明らかにしたい。とりわけ、企業間取引の接点である購買活動に焦点をあてて電機、電子・計測産業の調査・研究を行い、自社と仕入先における信頼の存在とその形成・維持に関するプロセスを解き明かす。
「BOOKデータベース」より