スピノザの世界

上野修 著

スピノザの思想史的評価については多くのことが言われてきた。デカルト主義との関係、ユダヤ的伝統との関係。国家論におけるホッブズとの関係。初期啓蒙主義におけるスピノザの位置。ドイツ観念論とスピノザ。現代では、アルチュセール、ドゥルーズ、ネグリ、レヴィナスといった名前がスピノザの名とともに語られる。スピノザはいたるところにいる。が、すべては微妙だ。たしかにスピノザについてはたくさん言うべきことがある。そのためにはスピノザの知的背景と時代背景、後代への影響、現代のスピノザ受容の状況を勉強する必要がある。けれども、まずはスピノザ自身の言っていることを知らなければどうしようもない。そのためには、スピノザがどこまで行ったのか、彼の世界を果てまで歩いてみるほかない。彼が望んだようにミニマリズムに与し、彼の理解したように事物の愛を学ぶほかないのである。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 1 企て
  • 2 真理
  • 3 神あるいは自然
  • 4 人間
  • 5 倫理
  • 6 永遠

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 スピノザの世界
著作者等 上野 修
書名ヨミ スピノザ ノ セカイ : カミ アルイワ シゼン
書名別名 神あるいは自然
シリーズ名 講談社現代新書
出版元 講談社
刊行年月 2005.4
ページ数 193p
大きさ 18cm
ISBN 4061497839
NCID BA71581698
※クリックでCiNii Booksを表示
全国書誌番号
20773659
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
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