本書は、知的財産に対する感心が高まる中、エンジニアの方々を対象として知的財産に関する基礎情報を整理したものである。特に、知的財産権に関する実践的な知識を、具体的な例を挙げながら紹介することを試みた。平易な表現を心がけているが、知的財産制度の本質を理解するための概念は、正確に理解できるように細心の注意を払っている。例えば特許制度では、「自分で特許調査ができる」、「自分で明細書を書ける」、「審査過程で的確な主張ができる」、「自分でパソコン出願できる」という具体的な目的を一つ一つ達成することで、知らぬ間に自分自身に特許の基礎が身に付けられる構成となっている。
「BOOKデータベース」より