本書は、あまりにも情緒的にいわれている日本の技術の現場の実態がどうなっているのかについての報告と、とくにその中で目覚ましい活躍をしている日本の「中核企業」のはたらきについて述べたものである。日本経済の話というと、いつも出てくるのは大企業の話ばかりであるが、実はその中で、世間では中小企業という言葉で扱われている分野に属する人々の活躍が、この強力な経済を実現した原動力として、見事な貢献を果たしているのである。今、日本の製造業の中で日夜営々と努力を積み重ねている人々の実態を世に伝え、さらに声援を送るために書いたものが本書である。
「BOOKデータベース」より