弁護士ノーラは交通事故を起こした依頼人に会いに行った。とつぜん、病室のドアがパッと開き、「やあ、ノーラ。ちょっとお邪魔してもいいかな?」と言ってのんきそうに入ってきた白衣の男は忘れもしないジョーダンだった。1年前にノーラを捨ててボストンへ去っていったジョーダン。"どこでも一流の外科医として通用するのに、なぜ戻ってきたの?わたしはやっと失恋の痛手から立ち直ったばかりだというのに"しかも彼がいま診ている患者はノーラの依頼人の被害者で、非は完全に加害者にあると信じ込んでいるらしい。かつて愛し合ったふたりはこれから敵同士になるのだろうか。動揺を隠しきれない彼女にジョーダンは意外なことを言った。「きみともう一度やり直したい」だがノーラにはやり直す自信がなくて、イエスと答えられなかった。
「BOOKデータベース」より