中国の隠遁思想 : 陶淵明の心の軌跡

小尾郊一 著

日本人にとっての隠遁とは、俗塵から解放された世捨て人の生活を想像させるが、中国の場合、政争に敗れた官僚が安全のために身を隠すことであり、自己主張を貫く手段で、常に官界復帰の時宜を見据えた現実的行動であったが、この人々も、老荘思想との出会いにより、山野に親しみ暮らすことの意義を見出すようになる。本書は、隠遁という行為をとおして、後漢から宋の陶淵明の時代にいたるまでの、中国人の思考の変遷をたどる。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 1 隠遁の流れ
  • 2 隠遁のはじまり
  • 3 不満からの逃避
  • 4 自由へのあこがれ
  • 5 山水を楽しむ
  • 6 陶淵明
  • 7 謝霊運
  • 付 西洋、日本における美の認識

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 中国の隠遁思想 : 陶淵明の心の軌跡
著作者等 小尾 郊一
書名ヨミ チュウゴク ノ イントン シソウ
シリーズ名 中公新書
出版元 中央公論社
刊行年月 1988.12
ページ数 193p
大きさ 18cm
ISBN 4121009029
NCID BN02882493
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全国書誌番号
89018648
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言語 日本語
出版国 日本
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