シティホテルのおしゃれな利用法、美人の条件、女にモテるためのマメさ、スパゲッティよりパスタ感覚のおそば、ニュートラの底力等々。本書は鋭い感性が詰った田中康夫の「おしゃべり箱」です。が、単に、シティ情報でおわらないところに、彼の実力、見識の「偉大さ」があります。それら現象、風俗、事件を考察していくうちに、「これを言っちゃったらマズイよね」という、世の中の「本音とタブー」が気持よくポンポンと出てくるのです。康夫ちゃんの眼=倫理によって解かれる「現代」のしくみを、心ゆくまでお楽しみできます。
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