平凡なサラリーマンだった新城彰の運命を狂わせたのは、巨大企業の京葉工業地帯への進出だった。君津浜の漁師だった父親は、九州製鉄に漁業共有地を買い叩かれたうえ、その代金や漁業補償金を土地のボス小野徳三にインチキバクチで捲きあげられ、失意のあまり妻と2人の娘を道ずれにして自殺してしまったのだ!復讐を誓った新城彰は、小野徳三と、その親分で次期首相の椅子を狙う富田大蔵大臣、その富田を支援する元首相の沖を死の標的に選んだ-。巨大権力への長く、絶望的な闘いを描く巨匠、畢生の超大作!!
「BOOKデータベース」より
元首相と結託した男達のために両親と妹を失った新城彰。復讐の炎を秘め、ヨーロッパで日本人観光客の夜のガイドに身をやつす新城の前に仇敵が現れたのだ!ワルサーPPKに怨念の銃弾を込めた孤独な戦いの火蓋が切られた!不朽の名作。
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