盗賊大将

大塚雅春 著

越前一乗谷の南方は殿上山の霧深い山中で、「おらア、天下を取るんだ!」と豪胆にも叫ぶ少年僧と、美しい少女とが奇しき邂逅を遂げていた。朝倉義景公の身内で教景の娘ゆう姫と名のった少女に対して、少年僧はその名を「太郎」と名のったのみであった。それから6年ののち、天文22年(1553)の正月、ゆう姫と高槻城主大戸広義との婚姻が取り決められた。そして、初めて広義の顔を見たゆう姫は、そこに太郎と名のった少年僧の成長した面を見た。だが、ゆう姫は2人がまったくの別人であることを知った。瓜二つの大戸広義の首をはね、自ら広義に取って代わった不敵な男こそは、忍者盗賊団の若き首領八股太郎であった。動乱の世に風雲を叫ぶ盗賊大将、興趣満点の戦国秘巻。

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 盗賊大将
著作者等 大塚 雅春
書名ヨミ トウゾク ダイショウ
シリーズ名 春陽文庫
出版元 春陽堂書店
刊行年月 1971
版表示 〔改装版〕
ページ数 317p
大きさ 16cm
ISBN 4394133033
全国書誌番号
75065534
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言語 日本語
出版国 日本
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