里山という物語

結城正美, 黒田智 編

SATOYAMAとは何か-人びとの暮らしと多様な生き物を育む自然が調和した美しい環境、里山…。日本の原風景を残すエコロジカルな体系を体現するものとして、近年もその意義は盛んに喧伝され、世界的な関心も集めつつある。しかし、このような理解は里山のすべてを捉えているのだろうか。里山なるものが形成されるトポスがはらむ問題、歴史的に形成・構築された言説のあり方を、さまざまな視点から解きほぐしていくことにより、里山という参照軸から自然・環境をめぐる人間の価値観の交渉を明らかにする。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1部 イメージと場所(里山言説の地勢学-ランドスケープ、場所、ゾーン
  • なぜ里山なのか-近代の自然言説から
  • 原発のある風景-水上勉『故郷』における里山の変容
  • 日本の景観を飲み込む"里山"
  • 芸術祭と里山・里海-環境美学の視点から
  • 失楽園幻想、サイボーグ、新しいリアリティ)
  • 第2部 せめぎ合う自然と文化(里山-その実態の歴史的変遷と現代的表象
  • 中世日本の「里」と「山」-加賀軽海郷の開発と洪水
  • 絵図に描かれた里山
  • 東京近郊の里山が辿った歴史-横浜市港北区日吉周辺を中心に
  • 「里山の危機」と「竹林拡大」-保護/排除される景観
  • 養生論からみた里山
  • 里と山の相克)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 里山という物語
著作者等 結城 正美
黒田 智
書名ヨミ サトヤマ ト イウ モノガタリ : カンキョウ ジンブンガク ノ タイワ
書名別名 環境人文学の対話
出版元 勉誠
刊行年月 2017.6
ページ数 323p
大きさ 19cm
ISBN 978-4-585-22180-7
NCID BB23969697
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全国書誌番号
22934911
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言語 日本語
出版国 日本

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