明治のワーグナー・ブーム

竹中亨 著

西洋音楽が日本にもたらされて一五〇年。日本人は洋楽を短期間に、徹底して取り入れたが、これは世界にも稀な事例なのだ。では、どのようにして洋楽を是とする価値観が生まれ、新しい感性が習得され、コンサートなどの実践が受け入れられたのか。世紀転換期の明治末、宗教学者・姉崎正治(嘲風)の雑誌論文に端を発する「ワーグナー・ブーム」は、日本の洋楽受容の縮図と言っていい。洋楽の流入経路、それに関わった役人や学者、音楽家、「お雇い」教師たちの意図と役割を詳細に辿り、日本近代化のもう一つの流れを描き出す鮮やかな社会文化史。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 序章 明治のワーグナー・ブーム
  • 第1章 シューマンの「薩摩潟」
  • 第2章 文明国にふさわしい響き
  • 第3章 「敗者」たちの洋楽
  • 第4章 「お雇い」の奮闘
  • 第5章 二人の洋楽徒-留学・栄達・屈折
  • 第6章 洋楽と明治のハビトゥス
  • 補章 「ワーグナー」はどこから来たか
  • 第7章 「時代閉塞」を打破するタンホイザー
  • 終章 頭を通して聴く音楽

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 明治のワーグナー・ブーム
著作者等 竹中 亨
書名ヨミ メイジ ノ ワーグナー ブーム : キンダイ ニホン ノ オンガク イテン
書名別名 近代日本の音楽移転
シリーズ名 中公叢書
出版元 中央公論新社
刊行年月 2016.4
ページ数 395p
大きさ 20cm
ISBN 978-4-12-004841-8
NCID BB21227016
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全国書誌番号
22750849
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言語 日本語
出版国 日本
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