アナウンサーは「報道」「芸能/制作」「スポーツ」とジャンルによって分かれる。局アナなら何でもできるにこしたことはない。そんななか「スポーツ番組を担当したい!」というアナウンサー志望者は少なくない。だが大半は「キャスター志望」という。著者のように「顔出しが好きではない」という人は少ない。スタジオで原稿を読むのも、実況担当もスポーツの知識がなければならない。実況担当は試合前にいろんな場面を想定してスタンバイし、キャスターは試合中に生じたことに対して必要な情報を付け加えるためにスタンバイする。スタンバイということでは実況のほうがたいへんだ。情報を整理しわかりやすく視聴者に即座に伝えなければならない。それが実況担当アナウンサーの醍醐味だ。
「BOOKデータベース」より