高校を卒業した中田絵里香は、専門学校に通っていた。彼女はちょっと前に自分の身に起こったある事件から、「男」と「金」に復讐を誓うことになる。味気なく過ごす日々の中で、いつもは無視するスカウトについていったのも、ほんの気まぐれ。しかし初日の4時間で2万円を手にした彼女は、それまでの時給900円のアルバイトを辞めてしまう。地元の大宮で「瞳」としてキャバクラで働きはじめた彼女は、この職業を「自分の天職」だと認識し、夜の世界で生きていく決意を固める。店で出会う多種多様な男たち。運命的な出会いをきっかけに、「胡桃」と源氏名を変えた「瞳」は、大歓楽街「歌舞伎町」へ移籍。「男」と「金」への復讐心を支えに、オラオラ営業をしまくった胡桃は、歌舞伎町でもNo.1へと登りつめた。そんな彼女に魔の手が忍び寄る…。キャバ嬢にしか書けないキャバクラのリアル。
「BOOKデータベース」より