井村順一 著
「会話の技術」を身につけるには訓練が必要だ。一七世紀前半期のパリに、話す技術を磨くための場所ができた。「サロン」である。言葉に異常な関心を示す若い貴族が、ランブイエ侯爵夫人の有名なサロンに現れる。その名はヴォージュラ。サロンの言葉づかいを克明にメモし、その後のフランス語の洗練に絶大な影響を及ぼす「文法」を著すことになる。フランス人のもつ言語表現への関心を通して、表現の技術を考えてみよう。
「BOOKデータベース」より
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