本書では、多くの有用海藻について、生物学とその応用に関して詳しく書かれている。「生物学編」は、大学を中心とした研究者に、そして「利用編」の多くは、海藻産業界の技術開発スタッフが担当している。食用海藻産業とともに、寒天、カラギナン、アルギン酸など海藻粘質多糖類の技術開発は、おもに、日本企業の技術スタッフが推進した。また、これから興る新しい海藻産業は、海藻機能性成分の利用分野であり、「機能性成分編」を一つの大きな柱にし、最先端の研究を行っている方々に執筆をお願いした。とくに、本書では健康食品、医薬品、化粧品、肥料など関わる情報が盛り込まれている。
「BOOKデータベース」より