本書は、世界都市化、バブル崩壊と東京が激動した、直前の1975年と直後の1990年の2つの時点で、東京圏の空間構造を社会地図の手法で視覚化し、この間の変動の内実を明らかにしたものである。社会地図の手法とは、南関東の1都3県プラス茨城県南部を333市区町村に、東京23区を縦横500メートル・メッシュの2337小地区単位に分け、この単位地区毎に社会的特性を濃淡の地図に表現するものである。さらにクラスター分析を用い、類似した地域特性を持つ単位地区をまとめ、その総括的な構造と変動を示した。
「BOOKデータベース」より