現在の学校教育は、まず第一に知識です。しかし、その知識を入れる器である「頭脳」を大きくする、本質的な能力を向上させるという発想は、現在の日本では、まだそれほど普遍的ではありません。器(能力)をそのままにして、より多くの分量を入れようとすれば、必然的に"ゆとり"の部分が押し出されて消えてしまうのは当然のことです。器を大きくすることはできない、という先入観が、器を大きくするトレーニングが普及することの妨げになっています。しかし、そのようなトレーニングは実在するのです。このトレーニングによって器を大きくすることに成功すれば"ゆとり"を学業生活の中から失わずに済ませることが十分に可能になります。楽しく、遊びの気持ちを失わず、それでいて、いつの間にか知識が増えていて、しかも将来の潜在能力開発の基礎にもなっている…。本書で述べたのも、その方法の一つです。
「BOOKデータベース」より