マーク・トウェインのThe Adventures of Huckleberry Finnの作品研究では、主としてHuckと黒人Jimを中心とする方言を記述。サリンジャーのThe Catcher in the Ryeについては、もっぱらくだけた口語、俗語に注意を向けて記述。「事象」の捉え方では、英語は言語表現に当っては情報伝達を主とした構造をとるのであるが、日本語は曖昧で、極めて主観的な文が書かれることがあるということを記述。文法研究では、目的語の有無による意味的差異を中心に論考。語法の研究では、中でも特に「v+o+…ingの構造」の論述の中でPalmerの所見を加筆して、内容のより一層の充実を試みた。
「BOOKデータベース」より