幼いカイムは大崩落で家族を喪った。男娼にさせられそうになっていた彼を拾ったのは、"牢獄"を支配する不蝕金鎖の頭ボルツだ。彼のもとで殺し屋として成長したカイム。ひとを殺すことに躊躇もなかったが、ボルツが引退すると言いだしたことで、彼の中でなにかが変わり始める。後継者争いに揺れる不蝕金鎖。同じ頃、町では"灰翼教団"という新興宗教組織が急激に信者を増やしていた。その陰に見え隠れする奇妙な薬の存在。ボルツの依頼でカイムは教団を探ることになるが…。感情のどこかが麻痺してしまったカイム、自分を守るために人形と化したエリス、そしてカイムを狙う謎の女ガウ。この出会いがもたらすものは?ゲーム本編よりも前の時代まだ大崩落の傷痕も生々しい、二人が出会ったころの物語。
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