平川祐弘 著
本書はイエズス会マッテオ・リッチが北京に到着、明朝の神宗帝に拝謁しようとした一六〇〇年から説きおこす。漢名利瑪竇のこの人物を「ルネサンス西欧の科学上の知識も中国の四書五経の学問も一身に備えた人間が、はじめてこの地球上に現われた」と叙述して読者を驚かす。そして「西洋文化と東洋文化を一身に備えた最初の世界人uomo universaleといえるだろう」と定義する。平川祐弘ならではの見事な歴史把握ではあるまいか。
「BOOKデータベース」より
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