時間の言語学

瀬戸賢一 著

時間は抽象なので、私たちが時間を認識するとき、なにかに「見立て」るしかない。この「見立て」つまりメタファーを分析することで、"時間"を具体的に意識化することができる。近代において最も強固な「見立て」は"時は金なり"のメタファー。コーパスや、具体的なテキスト(「吾輩は猫である」「モモ」等)を探り、私たちが縛られているさまざまな時間のメタファーを明らかにした上で、新しい時間概念(「時間は命」)を模索したい。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 時間をことばで表すと-『広辞苑』vs.『新明解』(『広辞苑』の定義の変遷
  • 『新明解』の挑戦)
  • 第2章 「時間」と「とき」(ときの意味-ゆったりと流れるもの
  • 時間の意味-計量されるもの
  • 「時は金なり」は「時間は金なり」?)
  • 第3章 時間経過の認識論(哲学者たちは時間をどう思索したか?
  • 時間はどう流れるか)
  • 第4章 時間のメタファー(時は金なり
  • 時間に追われる
  • 時間のネットワーク-時間のことばの全体像)
  • 第5章 新たな時間概念を求めて("時間は命"
  • 時間の円環を取り戻す)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 時間の言語学
著作者等 瀬戸 賢一
書名ヨミ ジカン ノ ゲンゴガク : メタファー カラ ヨミトク
書名別名 メタファーから読みとく
シリーズ名 ちくま新書 1246
出版元 筑摩書房
刊行年月 2017.3
ページ数 205p
大きさ 18cm
ISBN 978-4-480-06950-4
NCID BB23213952
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全国書誌番号
22904681
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
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