反原発の思想史

[スガ]秀実 著

日本の反原発運動は、毛沢東理論の「誤読」による近代科学批判が大きな転機となった。それが「1968年」を媒介にニューエイジ・サイエンスやエコロジーと結びつき、工作舎や「宝島文化」を背景にしたサブカルチャーの浸透によって次第に大衆的な基盤をもつようになったのである。複雑に交差する反核運動や「原子力の平和利用」などの論点から戦後の思想と運動を俯瞰し、「後退りしながら未来へ進む」道筋を考える。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 第1章 中ソ論争に始まる-一九五〇年代〜六〇年代
  • 第2章 毛沢東主義から科学批判へ-「一九六八年」
  • 第3章 津村喬と「安全」=「終末」論批判-一九七〇年代
  • 第4章 ニューエイジ・宮澤賢治・アナキズム-一九七〇年代〜八〇年代
  • 第5章 反原発としての「宝島文化」とその背景-一九八〇年代後期
  • 第6章 「マルチチュード」は誕生したか?-一九九〇年代〜現在

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 反原発の思想史
著作者等 絓 秀実
〓 秀実
書名ヨミ ハン ゲンパツ ノ シソウシ : レイセン カラ フクシマ エ
書名別名 冷戦からフクシマへ
シリーズ名 筑摩選書 0034
出版元 筑摩書房
刊行年月 2012.2
ページ数 346, 11p
大きさ 19cm
ISBN 978-4-480-01536-5
NCID BB08364023
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全国書誌番号
22078548
※クリックで国立国会図書館サーチを表示
言語 日本語
出版国 日本
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