昔ばなしの謎

古川のり子 [著]

桃太郎はなぜ桃から生まれ、犬と猿と雉を味方につけたのか。浦島太郎が玉手箱を開けて死ぬ定めにあるのはなぜか。人間を喰らおうとする山姥の正体とは。誰もが知りながら、荒唐無稽で謎めいた昔ばなしの世界。しかし多様な伝承の森に深く分け入り、古代神話や民間信仰にその足跡をたどるとき、死と再生、性と笑い、異界とこの世をめぐる共通の世界観が浮かび上がる。現代人が忘れてしまった豊かな意味を取り戻すための神話学。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • 桃太郎-桃太郎はなぜ犬と猿と雉を連れていくのか
  • かちかち山-トリックスター、稲羽の素兎の末裔たち
  • 花咲爺さん-お爺さんはなぜ犬の灰をまくのか
  • 浦島太郎-分断された乙姫の玉手箱
  • 鬼の子小綱-笑いと性の力が春を呼ぶ
  • 三枚の護符-便所はあの世の出入り口
  • 蛇婿入り-苧環はなぜ蛇を退治するのか
  • 蛇女房-無欲と貪欲の報酬
  • 産神問答-魂を掃き出す箒の力
  • ミソサザイは鳥の王-仁徳はいかにして聖帝になったか
  • ホトトギスと兄弟-夜鳴く鳥の悲しい前世
  • 鉢かづき姫-顔を覆い隠す花嫁
  • 一寸法師-脱皮する少年たち

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 昔ばなしの謎
著作者等 古川 のり子
書名ヨミ ムカシバナシ ノ ナゾ : アノヨ ト コノヨ ノ シンワガク
書名別名 あの世とこの世の神話学
シリーズ名 角川ソフィア文庫 J118-1
出版元 KADOKAWA
刊行年月 2016.9
ページ数 268p
大きさ 15cm
ISBN 978-4-04-400080-6
NCID BB22347884
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全国書誌番号
22799303
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言語 日本語
出版国 日本
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