原発難民 : 放射能雲の下で何が起きたのか

烏賀陽弘道 著

「地元に帰らず、ホテルに住めていいねえ」「東電からいっぱいもらっているんでしょう?」「放射能が移るから近寄るな!」-何気ないひと言や所作に原発被災者たちは疑心暗鬼となり、神経をすり減らす。誤解や偏見は差別やいじめへと発展する。そのストレスは計り知れない。「避難すべき人が避難できずに被曝した」「必要のない人に避難を強制した」。福島第一原発事故で、政府は二重の誤りを犯した。ある人は「被曝」というかたちで犠牲になり、ある人は「避難」というかたちで家や仕事を奪われた。「真実を知ってほしい」。絆を引き裂かれた住民の心は、いまだ苦しみの渦中で喘いでいる。

「BOOKデータベース」より

[目次]

  • プロローグ すべては放射能雲の予測ミスから始まった(福島第一原発から流れ出た放射性物質の行方
  • 犠牲者を増大させた政府の二重の過ち ほか)
  • 第1章 福島第一原発が見える町(一時帰宅に許された時間は五時間
  • 線量計が毎時二〇マイクロシーベルトを指した ほか)
  • 第2章 絆を引き裂かれた避難者たち(すべて自腹で避難を強いられた人たち
  • 「地元に帰らず、ホテルに住めていいねえ」 ほか)
  • 第3章 そのとき南相馬市・飯舘村では(国道沿いの店はすべて明かりが消えていた
  • なぜ、スーパーや銀行は店を閉めたのか? ほか)
  • 第4章 被曝者も避難者も出さない方法は、確実にあった(放射能雲が北西方向へ流れることは予測できた
  • 法律はきちんと決めていた ほか)

「BOOKデータベース」より

この本の情報

書名 原発難民 : 放射能雲の下で何が起きたのか
著作者等 ウガヤ ヒロミチ
烏賀陽 弘道
書名ヨミ ゲンパツ ナンミン : ホウシャノウグモ ノ シタ デ ナニ ガ オキタ ノカ
シリーズ名 PHP新書 831
出版元 PHP研究所
刊行年月 2012.11
ページ数 238p
大きさ 18cm
ISBN 978-4-569-80417-0
NCID BB10443880
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全国書誌番号
22167090
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言語 日本語
出版国 日本
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